みのむしクリップ
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工具は整備の縁の下の力持ちだ。
工具が素材として化けることはなく、良い工具が良い製品を生み出すとも限らない。作り手の腕が一番大きい。
でも、良い工具は「気持ちよく作業が出来る」というメリットが有り、製作者のストレスを軽減してくれる。
例えば、工具の面取りが、ナットにスパナを入れるときに、入りやすくしてくれるなど、手のなじみが良かったり、そういうちょっとした部分。
そして、人によって、好みが違う。
それぞれの工具メーカーに好感を持つ人達がいて、支えるファンがいる。
snap-on、tonn、などなど、日本、アメリカ、ヨーロッパ。
気に入ってしまうと、妄信的にそのメーカーの物を買いあさる。
ドイツの工具にクニペックス(KNIPEX)と言うメーカーがある。
日本では余り目にすることも無いためか、日本では価格は少し高めだ。
海外では日本の6割ぐらいの値段で売られている。
クニペックスの特記すべき工具は、レンチだ。
ウォーターポンプレンチのような形状だけど、レンチの開閉幅が、あらかじめセットした幅から、ナットを回す分のすき間しか広がらない。
大きく広がらないから、ナットを回すときに、外れにくい。
作業性がよい。
そういうちょっとした工夫が、工具の操作性に生きてくる。
[開いた時]
[閉じた時]
ネジの大きさに合わせるときは、レンチの支点になるところを押すとスライド出来るので、スライドしてナットの幅に合わせる。
自分的には150という番号の小型のレンチが使いやすい。
8~12のサイズのナットを回すのに丁度良い。
テレビアンテナのF型コネクターは、10のサイズのナット部分を手でちょこちょこ回しなが固定する。ナットの周囲が狭く、すぐ横にコネクターが出ている場合も有って、手で行うしか無い。
正直、手で作業するしか出来ないけれど、小型のレンジだと自由がきく。
柄が5cmぐらいの短いレンジか、このクニペックスを使っている。
使い勝手が良いので、他のサイズも欲しいけれど、残念ながらNEETには財力がない。最初で、最後のクニペックスだろうな。
この一本を大切に使うさ。
多様に多用するけれど。